ホーム > ブログ > 無線化講座 > 通信規格理解 > 【スピード解説】5Gをゼロから学べば、Bluetoothがずっと「面白く」なる

【スピード解説】5Gをゼロから学べば、Bluetoothがずっと「面白く」なる

※2020年12月14日に公開した記事ですが、リライト記事に必要な文言等を追記、その他の部分も修正して2021年8月18日に再度公開しました。

こんにちは、ムセンコネクトCEOの水野です。(プロフィール紹介はこちら

※本テーマは動画視聴が難しい方向けにテキストでの解説もご用意しております。本ページをスクロールしてご覧ください。

今やBluetoothは世界のスマートフォン、タブレット、PCの新製品に100%近く搭載されており、個人向けワイヤレスデバイスの通信テクノロジーとして、もはやデファクトスタンダート化したと言っても過言ではありません。本日は、2020年から大きく注目を集める「5G」について少し触れた上で、5Gと同じ方向性で進化を遂げているBluetoothの今後の可能性について解説します。

5Gとは何か?その特徴とは?

5Gとは、4Gの約20倍の通信速度を誇る次世代(第5世代)の通信規格を指します。日本では2020年から通信サービスが始まり、大きく3つの特徴に注目が集まっています。

• 高速・大容量

• 低遅延

• 多数同時接続

上記3つの特徴を持ち、高速のデータ通信がどんどん安い価格で提供されるようになります。そのため動画コンテンツをはじめとしたエンターテイメント、インフラ、製造業、医療、自動車、農業など幅広い産業分野にインパクトを与えると期待されています。

最新のBluetoothの進化動向と今後の可能性

実は『Bluetooth』も『5G』と同じ進化の方向性

実はBluetoothも上述した5Gの3つの特徴と同じ方向性の技術進化を遂げています。近年のバージョンアップを例に挙げると、v5.0では高速通信に関して『LE 2M PHY』で従来よりも2倍の高速化を実現。大容量に関しては『Periodic Advertising』で従来よりも8倍のデータ容量を実現しています。

また、v5.2では『LE Audio』で音質の向上はもとより、低遅延・多数同時接続を実現しています。最新テクノロジーを活用したプロダクト・サービスが続々と登場することによって、Bluetooth製品の利便性向上が期待されます

タグ: / / /
この記事を書いた人
AGC、ユニクロ、freeeを経てデバイスと無線通信をひとつにするつなぎ役として、どんなメーカーでも無線化を実現できる世界をつくりたいという想いで株式会社ムセンコネクトを創業。筑波大学大学院修了、Bluetooth SIG公認 Bluetooth®認証コンサルタント。
ページトップへ戻る