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【Bluetooth SIGレポート2022】次の5年で成長を加速させる『BLE』

こんにちは、ムセンコネクトCEOの水野です。(プロフィール紹介はこちら

※本テーマは動画視聴が難しい方向けにテキストでの解説もご用意しております。本ページをスクロールしてご覧ください。

先日、Bluetooth SIGから『2022 Bluetooth Market Update』という市場予測が発表され、そこではBLEのさらなる成長予測が描かれていました。そこで今回は、『2022 Bluetooth Market Update』の内容について、ポイントを絞ってご紹介します。

BLEの登場はいつから?

BLEの始まりは2010年

BLE(Bluetooth Low Energy)の登場は2010年頃です。BLE登場以前の通信方式は『Bluetooth Classic』と呼ばれ、Bluetoothの普及に大きく貢献しましたが、消費電力面での課題もありました。その課題を改善すべく、新たな通信方式として登場したのが省電力に特化したBLEです。BLE規格については、別記事でもわかりやすく解説しておりますので、ご興味ある方はご覧ください。

『2022 Bluetooth Market Update』の要点

毎年『Bluetooth Market Update』では、Bluetooth SIGから発表される最新の市場動向やBluetoothスピーカー、ワイヤレスイヤホンなどの市場規模予測が報告されています。

2022年版では、特にBLEに関する大きな成長予測が取り上げられていました。以下、要点を三点に絞って解説していきます。

①3倍成長、BLEの力強い伸び

現在のBluetoothデバイスの大半は、デュアルモード(Bluetooth ClassicとBLEの二つの通信規格を搭載したデバイス)が主流です。しかしながら、次の5年ではBLE機能のみを搭載したシングルモードの出荷量が3倍に増加し、デュアルモードとシングルモードの年間出荷台数がほぼ同等になると予測されています。

出典:Bluetooth SIG

②シェア95%、BLEのスタンダード化

シングルモードとデュアルモードの両デバイスを合わせると、2026年までには全Bluetoothデバイスの95%にBLE機能が搭載されることになり、つまり次の5年でBLEがBluetooth規格のディファクトスタンダードになると予測されています。

③100%搭載、プラットフォームデバイスでの採用

皆さんが普段お使いのスマホ、タブレット、PCにはデュアルモードのBluetoothが搭載されています。つまり、このような『プラットフォームデバイスにはBLEが100%搭載されている』という前提で、製品開発やサービス提供に活用することが可能になります。

エンジニアの方にお伝えしたいこと

BLE化にチャレンジしてみましょう

今後、BLEはさらに成長が加速します。もしこれまでBluetooth ClassicのプロファイルであるSPP通信からBLEへの移行を躊躇っている方がいらっしゃいましたら、お早めにBLE化にチャレンジしてみてください。

SPP通信からBLE化は少し難しい点、考慮すべき点が多いものの、我々ムセンコネクトがサポートいたしますのでご安心ください。ご不明な点などございましたらお気軽にお問合せください。

BLE化を支援する豊富なサポートメニューもご用意しております。

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この記事を書いた人
AGC、ユニクロ、freeeを経てデバイスと無線通信をひとつにするつなぎ役として、どんなメーカーでも無線化を実現できる世界をつくりたいという想いで株式会社ムセンコネクトを創業。筑波大学大学院修了、Bluetooth SIG公認 Bluetooth®認証コンサルタント。
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