【 無線化講座が「本」になりました 】ムセンコネクト著書『Bluetooth無線化講座』出版決定

上市までギリギリの状況でも手戻りのないスムーズな代行で延期を回避、アロン化成株式会社様のBluetooth認証登録代行サービス導入事例

こんにちは、ムセンコネクトCEOの水野です。


今回はBluetooth認証登録代行サービスをご利用いただいたアロン化成株式会社様の導入事例インタビューをお届けしたいと思います。


自社Bluetooth製品『ポータブルトイレ FX-30 自動計測タイプ ”らくゾウくん”』をご担当されていたアロン化成株式会社 ものづくりセンター長の片山 隆氏、ライフサポート事業部の永野 拓也氏に、自社製品のBluetooth化に至った経緯と、実際にご利用いただいたムセンコネクトの『Bluetooth認証登録代行サービス』に対するご感想を伺いました。


*写真右からアロン化成株式会社 永野氏、ものづくりセンター長 片山氏

目次

アロン化成とは?

アロン化成は、1951年、国内で初めて硬質塩化ビニル管「アロンパイプ」の開発に成功し、その後は継手やマスなど、管材分野のパイオニアとして市場を開拓してきました。また、加工技術を活かし「安寿」ブランドで、介護用品分野におけるリーディングメーカーとして様々な製品を送り出してきました。現在は既存分野だけでなく、シニア犬向けのペットサポート用品を展開しており、介護保険外領域の製品開発・市場開拓にも注力しています。さらには培った技術力で、ゴムのようなプラスチック素材であるエラストマーコンパウンドを開発・提供。新機能・高機能を付与した製品を展開し、高付加価値のエラストマーメーカーとしても発展し続けています。

https://www.aronkasei.co.jp/

遡ること50年、ポータブルトイレを製品化。次の50年はデジタルを活用して介護の世界を変えていく

片山 隆 氏
アロン化成株式会社 ものづくりセンター長

-- アロン化成様の事業と「ポータブルトイレ」との関わりについて教えてください。

片山氏:
実は弊社事業と関わりの深いポータブルトイレ自体は1972年に開発されていました。当時の役員が海外視察の際に入手してきたキャンプ用簡易トイレを基に製品化され、市場調査を経て病院向けの衛生用品としてビジネスがスタートしました。
その後、本格的に介護用品を手掛け始めたのは90年代に入ってからになります。1994年に『安寿』というブランドを立ち上げ、排泄から入浴、入浴から移動など、介護シーンの中で起こる高齢者の困りごとを一つひとつ製品化し、ラインナップを徐々に揃えていきました。そして現在は、ご利用者自身の自立支援やご家族を考え続ける総合提案メーカーへと進化を続けています。

2022年、ポータブルトイレの製品化50周年記念プロジェクトとして新製品『ポータブルトイレ FX-30 ”らくゾウくん”』を上市しました。翌2023年には次の50年を見据え、デジタルを活用した新たな付加価値を提案できる製品が必要だとして、IoT機能を搭載した『ポータブルトイレ FX-30 自動計測タイプ ”らくゾウくん”』を上市しました。

2042年には65歳以上の高齢者人口がピークになると推計されており、慢性的な介護人材不足などが懸念されています。国としても介護ロボットやAIの導入、ICTを活用した業務の効率化を推進しており、わたしたちも今後の介護業界のあり方に即した製品を販売するに至りました。

今後の課題はできるだけ多くの方々に『ポータブルトイレ FX-30 自動計測タイプ ”らくゾウくん”』をご利用いただくための環境整備です。

見守り機能を有した本製品は、これまで世の中に存在しなかった類の製品であるため、介護保険制度の中に分類されておらず、現時点では保険適用外となっています。ただ、現在は厚生労働省でも分科会が開かれ、その中でIoT機器の活用で「どのように介護人材の負担軽減が図れるか」などの議論が活発になっています。そこで今後は本製品の有用性を広めたり、実際に介護現場の負担を低減できたという実績を集めることで介護保険の適用を目指していきます。

IoT機能を搭載した『ポータブルトイレ FX-30 自動計測タイプ ”らくゾウくん”』

永野 拓也 氏
アロン化成株式会社

-- 『ポータブルトイレ FX-30 自動計測タイプ ”らくゾウくん”』について教えてください。

ポータブルトイレ FX-30 自動計測タイプ ”らくゾウくん”

永野氏:
『ポータブルトイレ FX-30 自動計測タイプ ”らくゾウくん”』はクラウドと無線LAN通信することで、スマートフォンやタブレットに排泄重量の計測結果を表示したり、着座状態の通知を受信できるIoT機能付きのポータブルトイレです。本製品でのBluetooth機能はスマートフォンやタブレットに製品を登録する際や、無線LAN接続、各センサーのデータを確認するために活用しています。

背もたれ支柱に着座センサーを搭載し、自動的に着座状況を通知することで、見守り負担を軽減することができます。また、バケツ下に配置した重量センサーが排泄重量を測定して通知するので、排泄リズム・頻尿・便秘・脱水症状などの健康状態も把握可能な商品です。

着座センサーによって着座状況を遠隔でも確認可能
重量センサーを搭載し、排泄周期や容量から排泄ケアが可能
専用アプリで排泄状況や健康状態が確認可能

「トイレの状況を遠隔でも見守りたい」「バケツの重量を自動で測ってほしい」というニーズ自体は、片山がポータブルトイレの開発を担当していた約20〜30年前からずっと存在していましたが、残念ながら当時は実現する手段がありませんでした。しかし昨今のIoT化、DX化の流れの中でテクノロジーが進化してきましたので、社内で具現化してみようということになり、いろいろな課題をクリアしながら、2023年の12月に販売することができました。
販売を開始して間もないので実際の利用者の声はまだ届いていないのですが、展示会に出展した際の業界関係者からの反響は非常に大きく、確かな手ごたえを感じています。今後は既存の介護支援システムとのデータ連携などを通じて介護人材の負荷低減をより一層進めたいと考えています。

--他に本開発にかける想いなどはありましたか?

永野氏:
これまで私自身は部品ベースの開発が多かったのですが、一つのシステム製品を開発することは今回が初めてで、安寿として初めてのIoT機器開発になりました。社内に全く知見がない中でも、本日インタビューには参加していないチームメンバーやグループ会社とも協力して開発を進め、わからない場合は外部の力を借りてなんとか形にすることができたので、とても想い出深い製品となりました。

おんぶに抱っこ、手戻りないコミュニケーションと確実さでムセンコネクトがサポートしてくれた

--ムセンコネクトのBluetooth認証登録代行サービスをご検討いただいた経緯について教えてください。

永野氏:
そもそもの話、自社ブランドでBluetooth製品を販売する際にBluetooth認証が必要なこと自体知りませんでした。必要なことがわかってからも、上市に向けて最終段階の準備を進めていてバタバタしていたこともあり、Bluetooth認証に対して自社で対応している時間など全くありませんでした。そんな中、開発ベンダー様からのご紹介でムセンコネクトにコンタクトを取ったのがきっかけでした。

--Bluetooth認証登録代行サービスを正式にご依頼いただいた決め手は何ですか?また、実際にご利用いただいたご感想を教えてください。

永野氏:
依頼の決め手は、大きく2点あります。
まず1点目が、ムセンコネクト水野さんが日本国内に数名しかいないBluetooth SIG公認のBluetooth認証コンサルタントの資格を保有していた点です。我々は「どういった判断基準で認証を取得するべきか?」がわかっていなかったので、アドバイスができる会社や担当者を求めていました。
2点目は導入実績です。ムセンコネクトのウェブサイトには多くの企業の代行実績が掲載されていましたので、導入事例記事を通じて我々と同じような『これまでBluetooth製品を扱ったことの無いような異業種企業』の課題を解決されていたことがわかり、ムセンコネクトであればお任せしてもよいと判断しました。

利用後の感想としては、まさに『おんぶに抱っこ』で期待通りのサービス内容でした。すごく助かりました。

実際に依頼してみて印象的だったのが、必要資料や情報を提出した後、時間がない中でも手戻りなく希望の期日までに、確実にBluetooth認証を取得していただけたことです。そのおかげで無事に新製品を上市することができました。もし、時間がギリギリの中で手戻りがあったり、うまく認証の取得ができなかったとなれば上市時期を延期せざるを得ない状況だったと思っています。

また、ムセンコネクトは情報をオープンにしている点もよかったです。これは依頼する前の話ですが、ムセンコネクトの無線化講座のブログを読むことで、たとえば「どれくらいの費用がかかるのか?」とか「どういった手続きが必要になるのか?」などの疑問に対して、ある程度予想をつけることができた点が良かったと感じています。

--もし、他社にBluetooth認証登録代行サービスを紹介、おすすめするとしたらどんな方々におすすめできますか?

永野氏:
初めてBluetoothビジネスを手がける企業におすすめできると思います。今後、社内でBluetooth製品の立ち上げや無線化のニーズがある際には是非おすすめしたいと思います。

原動力のきっかけは『亡くなった方から届いたお礼の手紙』

-- 最後に貴社の事業、製品についてのエピソードを教えてください。

片山氏:
昔、九州に住んでいたご利用者のお話です。その方は足が悪く、毎度這いつくばって弊社のポータブルトイレを利用されていました。ついには這い上がる力もなくなり、ポータブルトイレを使うことすらままならなくなってしまいました。そこで本来なら対応できないのですが、販売店からのお願いでご利用者が少しでも利用しやすくするために、カスタム対応としてポータブルトイレ用フレームの手すりの高さを20cmほど切って、低くしてあげました。その後、ご利用者はカスタム対応のポータブルトイレを提供してから一週間後にお亡くなりになってしまいましたが、なぜかご利用者からお手紙が届きました。「私の人生、最後まで一人でトイレに行くことができました。ありがとうございました。」とお礼が書かれた内容でした。

私はこのお手紙を通じて、私たちの製品は人の人生を支えているという実感を得ることができました。そして、一人ひとりの命をお預かりしているという使命感も生まれ、介護用品を提供するメーカーの開発マンとしての責務を全うしたいとも考えるようになりました。この想いは今後も変わることなく、これからご利用いただく方々のためにも進化を続ける原動力になっています。

インタビューを終えて

今回は初めてBluetooth機器を製品化されたアロン化成様にインタビューさせていただきました。上市するための最終段階で多忙を極めていた頃に弊社の代行サービスをご利用いただきましたが、大変満足いただけたのはもちろんのこと、問題なく製品販売をスタートできたのが何よりでした。

インタビューにご参加いただいたお二人とも、製品に対する強い思い入れがあり、記事の中では触れられないくらい細かな部分へのこだわりもお持ちでした。だからこそ、片山氏から想いのこもったバトンを引き継ぎ、永野氏は次世代のポータブルトイレを完成させることができたのだと確信しました。インタビューの後半ではユーザーから届いたお手紙のお話を伺うこともでき、心温まるインタビューとなりました。

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