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長年の課題から新製品アイディアを創出、株式会社ユードム様のBluetooth認証登録代行導入事例

こんにちは、ムセンコネクトの石母田です。

今回は弊社の『Bluetooth認証代行サービス』をご採用いただいた株式会社ユードム様の導入事例インタビューをお届けします。

会社の中長期的な発展を見据え、新たに自社製品開発の専門部署である『イノベーションラボ』を立ち上げたユードム様。同ラボが手がける、オフライン環境のPCをBluetooth経由で遠隔操作する画期的な新製品『Remorator310』を開発された、代表取締役社長 森淳一様、イノベーションラボ 課長 梅澤和彰様に、製品化に至った経緯と、実際にムセンコネクトの『Bluetooth認証登録代行サービス』をご利用頂いた感想を伺いました。

*写真右から株式会社ユードム 代表取締役社長 森淳一氏、イノベーションラボ 課長 梅澤和彰氏

目次

株式会社ユードムとは?

株式会社ユードムは、茨城県水戸市に本社を置く、創業50年のIT企業です。「技術と人間力」を柱に、2025年にはグループ社員数500名を突破。長年培ってきた確かな信頼と、新領域への挑戦を両立させながら成長を続けています。
創業以来の理念である「絶えざる技術革新と創造」を体現すべく、茨城県内初となるAWSセレクトティアパートナーへの認定や、AI等の先端技術、自社製品開発にも注力。今回の自社製品開発においても、ムセンコネクト様の無線技術支援により、質の高いものづくりを実現することができました。
また、社員が生きがいを持って働ける環境づくりを重視しています。例えば、80種類以上の資格を対象とした「資格取得奨励制度」を整備。挑戦を称える文化を制度化し、社員の自律的なスキルアップを全力でバックアップしています。2025年12月には名古屋事業所を開設。今後もお客様のベストパートナーとして、さらなる領域拡大を目指してまいります。

『Remorator310』の開発経緯とは?

--今回開発された製品の概要と、製品化の背景についてお聞かせください。

森氏:
弊社では長年、ソフトウェア開発を中心に成長を続けてきましたが、創立50周年を機に「100億円企業」という目標を掲げました。社員の待遇をさらに向上させ、会社をより安定させていくためには、受託開発だけではなく「自社製品」を収益の柱の一つに育てることが不可欠であると考えました。

目標を形にするため、2024年4月に新設したのが「イノベーションラボ」です。単なる開発部署ではなく、ゼロからアイディアを生み出し、事業化までを責任をもって担う専門部署としてスタートしました。

森 淳一 様
 代表取締役社長

梅澤氏:
ラボの設立に先立ち、2023年から社内有志によるアイディア出しの会を重ねてきました。そこで生まれたのが今回開発した『Remorator310』です。背景にあるのは、弊社が長年携わってきたインフラ現場の切実な課題です。

変電所や発電所、鉄道網などで利用される現場PCは、セキュリティの観点からインターネットに接続されない「オフライン運用」が原則です。そのため、トラブルが起こるとエンジニアが数時間かけて現地へ向かうという非効率な状況が続いていました。この状況に対する課題感が、「セキュリティ環境を維持したまま外部から操作をすることができれば問題が解消されるはず」というアイディアがこの製品開発の起点となっています。

イノベーションラボ 課長
梅澤和彰様

現在は、インフラ業界での活用はもちろんですが、実は同様の課題を抱える「医療業界」からも反響をいただいています。電子カルテなど、インターネットから隔離された環境で動くシステムを遠隔で安全にサポートしたいというニーズは高く、業界を越えた社会課題の解決に貢献できる製品だと確信しています。

オフライン環境のPCをBluetooth経由で遠隔操作できる『Remorator310』
『Remorator310』本体
ネットワーク非対応のコンピュータを遠隔操作するソリューション:Remorator310 利用ガイド~緊急現場対応編~

-ー製品の型番などにある「310」という数字には、何か意味が込められているのでしょうか?

森氏:
はい。実はこの「310(ミト)」という数字は、弊社本社がある茨城県水戸市への愛着からきています。水戸市の郵便番号の上3桁も「310」なんです。 私たちは長年、この地で多くの地元企業や産業を支えるお客様に恵まれ、共に歩んできました 。新しく自社製品を世に出していくにあたっても、自分たちのルーツである水戸のアイデンティティをどこかに残しておきたいという思いがあり、製品名や型番にこの数字を盛り込みました。

疑問への明確な回答と専門的な裏付けが依頼の決め手

ーームセンコネクトの『Bluetooth認証登録代行サービス』をご検討いただいた経緯や、正式にご依頼いただいた決め手について教えてください。

梅澤氏:
製品化を進めるにあたって、避けて通れないのがBluetooth認証でした。当初は自力で登録を進めようと調べていたのですが、調査を進めるうちに「使用しているマイコンモジュールでは、現行の基準でBluetooth認証が取得できないのではないか」という疑問が出てきました。私たちだけでは確実な判断が下せず、やはり専門家に相談すべきだと感じました。

ムセンコネクトさんには以前、別の製品で相談した際、レスポンスが非常に早く的確だった印象が残っていました 。今回の無料相談でも、「今のモジュールでは登録が不可能」という明確な回答と、新たな選定案への「これなら大丈夫」という専門的な裏付けを即座にいただけたことが、正式な依頼の決め手となりました。

ーー実際に認証代行サービスをご利用いただいて、特に良かった点やご感想があればお聞かせください。

梅澤氏)
一言で申し上げると、とにかく「非常に楽だった」というのが率直な感想です。自分たちで調べていた時には、Bluetooth認証は複雑でハードルが高いと感じていました。しかし、実際にお願いしてみると、こちらから提供するものはほとんどなく、社内への負担もあまりかかりませんでした。基本的にはムセンコネクトさんから頂く質問に回答するだけでスムーズに進めることができました。

今回は認証の関係で急遽マイコンボードを変更することになり、内部ソフトウェアの改修作業も並行して発生していました 。認証手続きそのものを安心してお任せできたことで、私たちエンジニアは開発の手を止めることなく、ソフトウェアの修正という本来の業務に専念することができました。

森氏)
横で見ていても安心感がありましたね。自分たちで調査をしていた段階では、専門性の高い領域ゆえに代替品のマイコンボード選定も判断の基準が難しかったため、信頼できる専門家にお任せしたことで、製品化までの最短距離を走ることができたと感じています。

お客様のご要望に適した製品を提案し続けるために

ーー最後に貴社の事業、製品について今後の展望を教えてください。

梅澤氏:
『Remorator310』は、もともと想定していた社会インフラ業界だけでなく、インターネットに接続されない環境で運用される電子カルテなど、医療業界からも非常に大きなニーズがあることが分かってきました 。今後はそうしたターゲット業界に向けて、製品を知ってもらうためのマーケティング活動に注力していかなければならないと考えています。また、この製品を「作って終わり」にするのではなく、お客様が必要な時にいつでも安心して使えるよう、カスタマーサポートを含め安定的な運用体制を築き、組織としてしっかりと育てていきたいです。

森氏)
弊社は現在、「100億円企業」という目標を掲げています 。その達成において、イノベーションラボが開発した自社製品は事業の中核を担う重要な存在です 。 今回の『Remorator310』をその第一歩として、今後もクラウド系サービスや新たな製品の展開を加速させていきます。また新しいデバイス開発などで専門的な力が必要になった際には、ムセンコネクトさんにお力添えいただきたいと考えています。

インタビューを終えて

今回の取材を通じて、私が最も強く感じたのは、製品開発の背景にある「社内の風通しの良さ」でした。

特に印象的だったのが、イノベーションラボの梅澤様を中心に、有志の社員の皆様が自主的に開催されているという「アイディア出しの会」のエピソードです。意見やアイディアを共有したり、誰かに指示されるのではなく自ら手を挙げて楽しみながら挑戦する。そのような風通しの良さがあるからこそ、『Remorator310』のような独創的な製品が生まれたのだと、深く納得しました。

また、自社のルーツである茨城県において小学生向けのプログラミング大会(*1)に協賛されるなど、ITを通じた地域貢献も積極的にされていると伺い、地元茨城への深い愛着と企業としての強い社会的責任を感じました。

社会インフラや医療現場を支えるユードム様の製品づくりをサポートさせて頂けたことを大変光栄に思います。ユードム様の今後の益々のご発展を、心より応援しております。貴重なお話をありがとうございました。

*1:ユードムチャレンジカップ(全国選抜小学生プログラミング大会 茨城県大会)
https://www.udom.co.jp/information/news/251223.html

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