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Bluetoothの無線化によってお客様の利便性やコストダウンを実現、東名通信工業株式会社様のBluetoothモジュール導入事例

こんにちは、ムセンコネクトCEOの水野です。

今回はLINBLE-Z1をご採用いただいた東名通信工業株式会社様の導入事例インタビューをお届けしたいと思います。

実際に自社製品のBluetooth化をご担当された東名通信工業株式会社 営業部 課長の細田 崇氏、開発部 係長の渡辺 公博氏に、LINBLE-Z1導入までの経緯や開発での要点を伺いました。

*写真左から東名通信工業株式会社 課長細田氏、取締役営業部長坂本氏、係長渡辺氏

東名通信工業とは?

東名通信工業株式会社は、日本電信電話公社(現在の日本電信電話株式会社、NTTグループの前身)の電話機修理業務を生業として1971年に設立。情報通信とICT技術・モバイル技術、及び関連分野において、お客様と時代のニーズにお応えした商品、技術、サービスを提供しています。ICT技術を核とした技術力と創造力を基に社会的要請の高い地球環境、情報セキュリティに配慮し「①つなぐ、②セキュリティ、③環境」を三本柱としたサービス、商品群の拡充を通じて、社会に貢献しています。

ユーザーの利便性や利用価値向上のため自社製品のBluetooth化にチャレンジ

細田 崇 氏
東名通信工業株式会社 課長
渡辺 公博 氏
東名通信工業株式会社 係長

-- 今回Bluetooth化を実現した貴社製品について教えてください。

細田氏:
2000年頃、携帯電話が世の中に急速に広がると共に、携帯電話用電池としてリチウムイオン電池パックが広く利用されるようになりました。一方で、電池パックの利用が進むと、電池パックに対して早く、簡単に故障・劣化診断がしたいというお客様のリクエストが多数あり、東名通信工業では診断方法の研究を繰り返し、3年の年月をかけて電池劣化診断装置の開発・製品化に成功しました。当時競合他社に比べて判定時間が最大で1/5程度の早さで済むので、全国のキャリアショップに展開されるまでに成長しました。

現在もですが、東名通信工業は「お客様が困っていて世の中のモノで解決できないこと」をカタチにして解決するカスタム系商材が強みであり、今回の電池劣化診断装置も当時は世の中にないモノをカタチにして解決した一つの事例です。

2014年にはBluetooth化による自社製品の小型化やコストダウンを実現

無線化が機器の小型化やコストダウンを実現したと語る細田氏

細田氏:
その後2014年には、ユーザーの使い勝手や機器の利用価値をより高めるために、装置のBluetooth化を実現しました。従来の装置には、データを出力するためのプリンタ機構部、操作部、そして液晶の表示部(ユーザーインターフェース)がありましたが、装置をスマートフォンやタブレットとBluetooth通信でつなぎ、ユーザーインターフェース部をアプリ化をすることで操作するユーザーが圧倒的に扱いやすくなりました。また、Bluetoothモジュール「ZEAL-C02(注)」を診断装置に組み込むことで不要な機構部を削減し、機器の小型化やコストダウンを実現しました。

注)ZEAL-C02はLINBLE-Z1の前身となった無線化.comのBluetoothモジュール。LINBLE-Z1と互換性あり。

左が従来の電池劣化診断装置、右がLINBLE-Z1搭載機器(※権利関係上、製品名・型番は伏せています)

LINBLE-Z1をご検討頂いたキッカケは?開発で工夫した点とは?

LINBLE-Z1の導入はスムーズだったと語る渡辺氏

-- LINBLE-Z1をご検討いただいた経緯を教えてください。

渡辺氏:
LINBLE-Z1はZEAL-C02と外形・ピン配置含め互換性があり、基板設計などの変更が不要なことを確認していたため、LINBLE-Z1の販売開始を知ってすぐに検討を開始しました。ZEAL-C02とLINBLE-Z1は、DSIピンの論理が逆になっていたため、その部分のみ変更しましたが、本体機器側の移行は数時間で完了していました。一方で、対向機側はAndroidタブレットの移行は少々苦労しました。ZEAL-C02はSPP通信、LINBLE-Z1はBLE通信だったので、Android側Bluetooth LEのAPIとLINBLE側のBluetooth LEのAPIを理解して、SPPとBLEを両立させることに少し苦労しました。それよりも、タブレット端末依存による接続/切断の部分で挙動の違いがあり、そこの最適化に時間を要しましたが、特に大きな問題はなく、数か月間で開発が完了できました。

Bluetooth技術進化を活用することでもっと新しい製品化の可能性がある

-- 最後に貴社の事業、製品について今後の展望を教えてください。

渡辺氏:
電池劣化診断装置ではユーザーインターフェースのアプリ化により、ユーザーインターフェースの高度化とコストダウンを実現しました。元々あった既存製品単体の装置がBluetoothモジュールと組み合わさることでスマートフォンやタブレットなどの高度な端末と連携することができ、ユーザーインターフェスだけではなく、GPS、ネットワークなどの新たなリソースが利用可能となります。また、将来のデジタル社会に向けて様々な機器との連携や通信パケットを利用したサービスなど、多様な活用方法が考えられます。東名通信工業ではこれからもお客様と時代のニーズに応え、商品、技術、サービスをご提供していきます。

Bluetooth化のポイント

  • 自社製品のBluetooth化によって不要な機構部を削減し、機器の小型化やコストダウンを実現。
  • 自社製品とスマートフォン、タブレットをBluetoothでつなぐことでユーザーインターフェースのアプリ化に成功。ユーザーの利便性や製品価値が飛躍的に向上。
  • ZEAL -C02(SPP)→LINBLE-Z1(BLE)への移行はスムーズ。互換性があるため組込み側の移行は数時間で完了。

インタビューを終えて

今回はZEAL-C02からLINBLE-Z1への移行にチャレンジされたお客様でしたが、実際にスムーズに移行が完了できたというお話を伺い、正直ホッとしたインタビューでもありました。

また、東名通信工業様がBluetooth搭載自社製品を開発されたのは今から約10年前。産業機器(業務用機器)のBluetooth化にチャレンジされたメーカー様の中では比較的早い方だったと思いますが、今もなおBluetoothを載せ続けていらっしゃるということは、「Bluetooth化」がきっと皆様のお役に立てているということであり、Bluetoothモジュールメーカーとして非常に嬉しいインタビューでした。

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この記事を書いた人
筑波大学大学院修了。AGC、ユニクロ、freeeを経て、デバイスと無線通信をひとつにするつなぎ役としてどんなメーカーでも無線化を実現できる世界をつくりたいという想いで株式会社ムセンコネクトを創業。Bluetooth SIG公認 Bluetooth®認証コンサルタント。株式会社イーアールアイの取締役を兼任。
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