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ほとんどの人が知らないBluetooth認証費用を節約する方法

こんにちは、ムセンコネクトCEOの水野です。(プロフィール紹介はこちら

※本テーマは動画視聴が難しい方向けにテキストでの解説もご用意しております。本ページをスクロールしてご覧ください。

Bluetoothビジネスを継続していく上でBluetooth認証費用の負担は悩みの種の一つです。そのため、少しでも節約したいというニーズが多いと思います。そこで今回はBluetooth認証費用の節約方法を解説します。Bluetoothビジネスをこれから手掛けられる方はもちろん、既に手掛けられていても意外と多くの方が知らない方法ですので、ぜひご参考になさってください。

節約可能なBluetooth認証費用とは?

Bluetooth認証費用と言っても多岐に渡ります。本テーマでは『最終製品登録時に必要となる申告ID(英語でDeclaration ID)の購入費用』に着目します。

2021年5月現在、申告IDの購入費用は1つの申告IDにつき$8,000 USDかかります(アダプターメンバーの場合)。また、2022年1月1日以降は現在の価格から20%値上がりし、$9,600 USDとなることが決まっています。

Bluetoothの最終製品登録には現在の為替相場で約100万円前後の費用がかかるため、Bluetoothビジネスを継続する上で申告IDの購入費用はできるだけ節約したいと考える事業者の方も沢山いらっしゃるのではないでしょうか。

そこで次のパートでは、どのようにすれば申告IDの購入費用を抑えられるのか、2つの節約方法をご紹介したいと思います。

SIGメンバーシップをアップグレード

節約方法の1つ目は、SIGのメンバーシップを年会費無料のアダプターメンバーからアソシエイトメンバーにアップグレードするという方法です。

基本的に多くの企業は年会費無料のアダプターメンバーからスタートしますが、アソシエイトメンバーにアップグレードすれば、アダプターメンバー時と比べ50%OFFで申告IDが購入できるようになります。ただし、アソシエイトメンバーは年会費が発生するため注意も必要です。

アソシエイトメンバーは年会費が発生するので要注意

アソシエイトメンバーの年会費は会社規模(年間売上高)に応じて決まります。基準となる年間売上高は$1億 USDです(2021年5月現在の為替相場だと約110億円)。

年間売上高が$1億 USD未満の企業の場合、アソシエイトメンバー年会費は$7,500 USDとなり、年間売上高が$1億 USD以上の企業の場合は年会費が$35,000 USDとなります。

よって、『①1年間に想定される申告IDの購入額(アダプターメンバー時)』と『②アソシエイトメンバーの年会費+50%OFFでの申告ID購入額』を天秤にかけた時、①の方が②を大きく上回るようであれば、アップグレードをご選択されるのも一つの手です。

1つの申告IDに製品を追加登録

2つ目の節約方法は、1つの申告IDに複数の製品を追加登録するという方法です。Bluetooth認証のルールでは、『申告ID取得済みの製品』に対して『同じ設計認証を使用した製品』を追加登録することが可能(製品のBluetooth部分に変更を加えていないことが条件)です。

一例を挙げます。上記はSIGのウェブサイトで公開されているApple社の最終製品登録状況を示したものです。一つの申告ID(Declaration ID)に対して、複数の製品(Products)が登録されていることが分かります。これはBluetooth技術の機能・設計(チップ、モジュール、ソフトウェア、アプリケーション等)が変わらない限り、同じ設計認証であるとみなすことができるため、一つの申告IDに複数の製品を追加登録できることを示しています。

【余談】イノベーション・インセンティブ・プログラム(IIP)は終了

最後に余談です。スタートアップ企業を対象に、申告IDの購入費用が2つまで割引取得できるイノベーション・インセンティブ・プログラム(IIP)という制度がありましたが、現在は新規応募受付を終了しています(2020年2月で受付終了)。残念ながら現在の節約方法としては活用できませんのでご注意ください。

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この記事を書いた人
筑波大学大学院修了。AGC、ユニクロ、freeeを経て、デバイスと無線通信をひとつにするつなぎ役としてどんなメーカーでも無線化を実現できる世界をつくりたいという想いで株式会社ムセンコネクトを創業。Bluetooth SIG公認 Bluetooth®認証コンサルタント。株式会社イーアールアイの取締役を兼任。
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