【入門】Bluetooth ClassicとBLEの違いとは?

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こんにちは、ムセンコネクトCEOの水野です。(プロフィール紹介はこちら

本テーマは動画解説をメインとしておりますが、テキストでの解説もご用意しております。
視聴が難しい方は本ページをスクロールしてご覧ください。

Bluetooth ClassicとBluetooth Low Energy(以下、BLE)。Bluetoothに関するキーワードとしてよく目にする2つの規格ですが、これらの違いをみなさんは理解できているでしょうか?

Bluetooth ClassicとBLEの違いを理解することは、Bluetooth開発プロジェクトにとって重要な第一歩になります。そこで本日は、Bluetoothの歴史も踏まえながら、この2つの規格の違いについて解説します。

目次

Bluetoothの歴史とBLEの登場

Bluetooth SIGでは仕様の新バージョンをリリースするたびに、バージョン番号を記載しています。1999年にBluetooth 1.0をリリースしたのを皮切りに、2004年にBluetooth 2.0、2007年にBluetooth 2.1、2009年にはBluetooth 3.0がリリースされ、BR、EDR、HSといった3つの制御技術が揃いました。これらの制御技術を総称してBluetooth Classicと呼びます(レガシーBluetoothと呼ばれることもあります)。

一方、Bluetooth SIGは省電力化へ向けた動きも進めていました。2007年、Bluetooth SIGは低消費電力無線技術『Wibree(ワイブリー)』を統合しました。Wibreeは、Nokiaを中心にBroadcom、CSR、Epson、Nordic Semiconductor、太陽誘電らが仕様を定義し、開発していた携帯電話周辺機器向けの低消費電力無線技術で、Bluetooth SIGはこのWibreeをBLEと改称し、2010年のBluetooth 4.0リリース時に第4の制御技術として追加しました。これがBLEです。

このBLEの追加によって、4.0以降の仕様にはBluetooth ClassicとBLEの両方が盛り込まれることになりました。

よくある勘違い

「BluetoothはBluetooth 4.0以降、BLEしかない」と思われている方がいらっしゃいますのでご注意ください。

BLEは元々違う名前だった⁉

当初SIGは、BLEのみを搭載したデバイス(シングルモード)を『Bluetooth SMART』、BLEとBluetooth Classicの両規格を搭載したデバイス(デュアルモード)を『Bluetooth SMART READY』と命名し、そのネーミングを普及させようとしていました。

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しかしながら、このネーミングは、ブランドを浸透させて分かりやすくするどころか、Bluetoothデバイスを利用するユーザー側とそれを開発するエンジニア側の双方を混乱させることになり、結果、Bluetooth SIGはそれらの名称の使用を止め、現在ではBluetooth Low Energy(またはBluetooth LE)が正式名称となりました。時々、Bluetooth SMARTやBluetooth SMART READYという名称のBluetoothデバイスが市場で見かけることがあるのはこれが原因であり、その時の名残が今も残っています。

Bluetoothは用途によって変えるべし

先述の通り、現在使用できるバージョンにはBluetooth ClassicとBLEの両方が含まれていますが、それぞれ動作が異なるため、Bluetoothデバイスを開発する際にはどちらの規格を使用するのか選択する必要があります。

現在、一般的にBluetooth Classicは主に、ワイヤレス電話接続、ワイヤレスヘッドホン、ワイヤレススピーカーなどのオーディオ分野で使用されています。一方、BLEはウェアラブルデバイス、スマートIoTデバイス、フィットネスモニター機器、キーボードなど、主にバッテリー駆動のアクセサリーなどでよく使われています。

オーディオを変える『LE Audio』

現在のオーディオはBluetooth Classicが主流ですが、Bluetooth 5.2から追加されたLE Audioは、今後のオーディオシーンをさらに充実させる新技術として期待されています。

以下に用途別の比較表を示します。

用途オーディオ
ストリーム
データ転送位置測位デバイス
ネットワーク
通信方式1対11対11対NN対N
通信規格Bluetooth ClassicBLEBLEBLE

例えばオーディオストリーム用途では通信方式は1対1、通信規格はBluetooth Classicを採用することになりますが、デバイスネットワーク用途ではBluetooth mesh技術を想定したN対Nの通信方式、通信規格もBLEになります(mesh技術はBLEがベース)。

このように、Bluetooth ClassicとBLEそれぞれの違いを理解することは、Bluetooth開発プロジェクトにおいて最適なソリューションを選択するための重要なステップになります。

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