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【v4.2が「非推奨」間近】Bluetoothバージョンの「非推奨・廃止」はどう対処すれば良いの?

こんにちは、ムセンコネクトCEOの水野です。(プロフィール紹介はこちら

本テーマは動画解説をメインとしておりますが、テキストでの解説もご用意しております。
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2026年2月1日に「Bluetooth Core 4.2」が「非推奨」となります。そこで今回は、以前解説した「Bluetoothバージョンの非推奨&廃止スケジュール」のおさらいと、半年後に迫った「非推奨」に向けて確認すべきことや対処法について解説します。

目次

Bluetoothのバージョンと寿命について

「Bluetooth® Core 4.2(バージョン4.2)」が2026年2月1日に「非推奨」となります。もし現在開発中のBluetooth製品や、今後開発や販売を計画しているBluetooth製品が「Bluetooth® Core 4.2(バージョン4.2)」だった場合は要注意です。

Bluetoothは約25年の間に10回以上のアップデートを実施してきました。そして、各バージョンには「相互安定性」を担保するためにBluetooth SIGが有効期限を設定しています。それが「Deprecation(非推奨)」と「Withdrawal(廃止)」です。Bluetoothバージョンにとっての寿命のようなものです。

「非推奨」「廃止」とは?

「非推奨」とは、Bluetooth SIGが「このバージョンはもう使わない方がいいですよ」と公式に推奨しなくなった状態です。言い方を変えると、使っちゃダメではなく、もう新製品ではおすすめしませんという状態です。

技術的には使用できますが、サポートや改訂は終了。Bluetooth認証も一部制限が出てくる可能性があります。つまり、新規開発や量産フェーズでの採用にはリスクがあります。

「廃止」とは、Bluetooth SIGがそのバージョンを完全に利用不可とする段階です。廃止になると、Bluetooth認証プロセスの新規・追加登録ともに不可となるため、廃止のバージョンを使った製品は新たに市場投入できないことになります。

製品への制約非推奨廃止
試験をともなう新規製品登録不可不可
試験不要な新規製品登録不可
登録済み製品への追加登録不可
登録済み製品の販売
「非推奨」「廃止」それぞれの製品への制約

試験を伴う新規の認証取得は「非推奨」「廃止」のどちらでも不可ですが、試験が不要だったり、追加登録する程度の軽微なものであれば「非推奨」は登録可能です。

なお、既にBluetooth認証取得済みの製品に関しては、バージョンが廃止となった後も販売は可能です。

2025年8月時点での「非推奨」「廃止」スケジュール

繰り返しとなりますが、2026年2月からBluetooth 4.2は非推奨になります。そこから廃止まではさらに5年間ありますが、もしバージョン4.2のBluetooth製品でBluetooth認証プロセスの取得や追加製品登録をお考えの場合は注意が必要です。

こんな場合は要注意
  • 「今、バージョン4.2で設計中。来年から量産予定」
  • 「既に開発完了。来年度以降で製品登録と量産を計画」
  • 「今後追加の製品登録をしてバリエーション展開を検討中」

非推奨から廃止までは5年間の猶予期間があるため、すぐに切り替え等をご検討いただく必要はないと考えていますが、特に製品の開発や量産化等に携わっている方々は、製品のBluetoothバージョンがどのバージョンなのか、いつ期限を迎えるのか、ぜひチェックしてみてください。

「非推奨」「廃止」への対策例
  • 「非推奨」「廃止」期限を意識した、より新しいCore Specificationへの移行
  • 各バージョンの「期限」に合わせた量産時期や認証スケジュールの調整
  • 製品の横展開(追加登録)の有無とスケジュールの確認
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