【気になるギモン】Bluetooth SIG担当者に直接質問をぶつけてみました!

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こんにちは、ムセンコネクトCEOの水野です。(プロフィール紹介はこちら

本テーマは動画解説をメインとしておりますが、テキストでの解説もご用意しております。
視聴が難しい方は本ページをスクロールしてご覧ください。

今回も特別ゲストとしてBluetooth SIGの木和田氏を迎え、Bluetooth®認証に関して普段皆様からよく質問を受けるようなテーマを、直接SIG担当者に質問をして答えていただきました。

目次

Q.1)Bluetooth認証はなぜ有料化されたのか?その背景は?

水野)
以前は、Bluetooth認証は一部無料でしたが、いつの間にか有料化されていました。なぜ有料化されたのか?その背景についてお伺いしたいです。

木和田氏)
Bluetooth SIGの認証費用体系は、今から約八年前の2014年2月1日に変更となりました。以前のEPL(End Product Listings)の制度では、認証試験が不要の場合は認証費用はかかりませんでした。しかし、新たなデザイン(QDID)の認証を行い、それに従って認証試験が必要となった場合、認証費用が現在と比べて高額でした。

そこで、新たなデザインを開発しているメンバー企業だけでコストを負担することなく、認証を行う全ての企業が平等にコストを負担するという現在の方針となりました。

水野)
つまり、一部のメンバー企業のみが負担していた非常に高額な試験費用を、試験費用を下げる分、Bluetooth認証を必要とする全てのメンバーに少しずつ費用負担してもらう仕組みに変更したということですね。

Q.2)ライセンスビジネスのように出荷台数に応じて課金される仕組みを採用しなかったのはなぜか?

水野)
現在、Bluetooth認証を取得する際に必要になるDeclaration IDの購入費用は$8,000 USD(2022年1月1日以降は$9,600 USD)にのぼります。

Declaration IDの値上げについてはこちら

また、Bluetooth設計の機能に変更がある場合、それに応じて別途Declaration IDの購入費用と認証費用の支払いが必要になります。このような認証費用体系は我々のような中小企業には非常に大きな負担になります。よって、例えばライセンスビジネスのように出荷台数に応じて課金されるような仕組みを採用すれば、特にデバイスの販売開始の導入期においては、立ち上がりを補う仕組みとして機能するのではと期待していますがいかがでしょうか?

木和田氏)
まず、現在の認証費用体系がBluetoothのグローバルなエコシステムにとって最も有効な仕組みとしてSIGでは判断しています。Bluetooth SIGメンバーの数は現在、3万6千社に達し、その業種や規模も様々であるため、出荷台数に関しては頻繁に変動する可能性が大いにあります。そのため、SIG側の管理とエンフォースメントの観点から煩雑になると想定されるため、現在そのようなモデルは採用されておりません。

Q.3)なぜIIP(イノベーション・インセンティブ・プログラム)はなくなったのか?今後対象者を支援する仕組みはでてこないのか?

水野)
先ほどのQ.2と関連しますが、我々のようなスタートアップや産業機器などの小ロットメーカーはBluetoothデバイスを製造・販売する上で$8,000 USDかかるルールが重くのしかかってきます。その中で以前制度としてあったIIP(イノベーション・インセンティブ・プログラム)がなくなり、このような状況下において、今後SIGとして何か支援するような仕組みはでてこないのでしょうか?

木和田氏)
まず、IIPとは小資本の企業が対象であり、Bluetooth LE及びBluetooth 4.0におけるイノベーションを支援し、活性化させる目的で導入されました。それから数年経ち、その目標がある程度達成できたと判断した結果、プログラムは停止となりました。

未発表の今後の計画などについては残念ながらここでお話できませんが、皆さまのご提案やフィードバックは常にお受けしておりますので、是非SIGのウェブサイトからお問い合わせください。

Q.4)なぜロゴを使わないのにBluetooth認証を取得しないといけないのか?

水野)
この質問は弊社へのお問い合わせでもよくあります。以前もこの点については解説していますが、木和田さんから改めてコメントをお願いしたいです。

木和田氏)
Bluetoothのロゴ、商標を使用しないメンバーも、Bluetoothの特許・著作権使用許諾契約(PCLA)を順守する必要があります。よくネット上でロゴ認証という言葉を見かけますが、『Bluetooth認証=ロゴ、または商標の使用に限定した認証』という意味ではありません。Bluetooth技術とIP使用の観点からもBluetooth認証は必須です。

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