【 無線化講座が「本」になりました 】ムセンコネクト著書『Bluetooth無線化講座』出版決定

【Bluetooth認証】正しい製品登録とは?誤った製品登録内容を修正する方法

こんにちは、ムセンコネクトCEOの水野です。(プロフィール紹介はこちら

本テーマは動画解説をメインとしておりますが、テキストでの解説もご用意しております。
視聴が難しい方は本ページをスクロールしてご覧ください。

先日あるお客様から、既に製品登録されているBluetooth機器の登録内容変更についてご相談がありました。
誤った登録内容を修正したいとのご相談でしたが、実は、Bluetooth SIGでは誤った製品登録内容の修正申請は受け付けておりません。つまり、一回で正しく製品登録しなければならないのです。
そこで今回は、その時のご相談事例に基づき、そもそも正しい製品登録とはどういうものか?をお伝えし、さらに万が一誤って製品登録してしまった場合の解決法について解説します。

目次

ご相談事例:武蔵電気産業株式会社(仮称)の場合

産業機器商社の武蔵電気産業では自社ブランドのBluetoothワイヤレススピーカーを販売していました。このワイヤレススピーカーは主に二つの要素で構成されており、メインのスピーカー本体(型式名:MEI-R03-MS)と付属のトランスミッター(型式名:MEI-R03-T)が存在します。

担当者の変更に伴い、新担当者様が製品登録内容を確認したところ、製品登録されている型式名は『MEI-R03』の一つのみでした。このような状況において「(自社製品は)正しく製品登録されているのか?」と疑問に思った新担当者様は、念のためムセンコネクトに確認してみようと思ったそうです。

正しい製品登録の状態とは?

Bluetooth認証における「正しい製品登録」とは下記のような状態です。

すべてのBluetooth製品が登録されており、適切に認証されていること

『適切な認証』とは、例えば「正確な型式名の登録」も含まれます。つまり、今回のご相談事例の場合、『MEI-R03』の登録では不十分であり、正しくは『MEI-R03-MS』及び『MEI-R03-T』の二型式が登録されている必要がありました。

誤った製品登録内容を修正する方法

前述の通り、Bluetooth SIGでは誤った製品登録の内容に対して修正申請を受け付けていません。よって、誤って製品登録をしてしまった場合は、『①新たに正しい製品登録を追加』し、『②誤った製品登録に対して撤回申請を実施』という手順を踏みます

撤回申請の方法

撤回申請は下記の流れで行います。

  1. SIGのウェブサイトから撤回申請書を入手し、記入
  2. Help&Support(専用フォーム)から申請書を添付し、サポートリクエストに送付

送付の際、件名は「Product Listing Withdrawal Request」と記載するとスムーズ

なお、撤回申請には条件があるのでご注意ください。

撤回申請できる条件
  • Launch Studioで製品登録を行った申告者が撤回の申請を行うこと
  • 撤回申請は、誤った製品登録の登録日から1年以内であること
  • 撤回申請は複数の製品登録がされている状態であること
  • 撤回する製品が第三者に販売、譲渡、または流通していない状態であること
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