【連載企画】センサ搭載BLEビーコンと受信アプリの作り方【第1回】

こんにちは、ムセンコネクトCMOの清水です。
ムセンコネクトは新しい連載企画「センサ搭載BLEビーコンと受信アプリの作り方」をスタートします。
第1回目の今回は企画概要についてお話します。
本連載は、センサ値を載せたBLEビーコンを自作し、受信して活用するまでを解説する企画(第1回=概要)です。全体像は「①発信ハードを作る→②センサ値をアドバタイズ発信する→③受信して読み取る」の3ステップ。ムセンコネクトは、共通で使えるビーコンフォーマット「オープンセンサビーコン」と16bit UUIDを無償公開しています。受信アプリの自作は難易度が高いため、受信側はパソコンやRaspberry PiのUSBに挿すだけで使える受信アダプタ(『ビーコンドングル』)を使うと近道です。
企画概要・デモ動画
今回スタートさせる連載企画では、
「各種センサの値をBLEビーコンのアドバタイズとして発信し、Windowsアプリでセンサ値を取得すること」
を目指します。
- センサデータをBLE通信で送受信したい
- センサ搭載BLEビーコンの作り方が知りたい(ハードウェア)
- センサ値をBLEのアドバタイズパケットとして発信する方法が知りたい(ソフトウェア)
- iBeaconフォーマットでは実現できない自由な形式でアドバタイズしたい
- BLE APIを用いたWindowsアプリでのBLEアドバタイズパケットの受信方法が知りたい
デモ動画
本企画の背景
BLEビーコンは「発信」と「受信」の両方が必要ですが、受信側の情報や共通フォーマットが少なく、開発の障壁になっていました。本連載はその両方を解説します。
ムセンコネクト(およびグループ会社の株式会社イーアールアイ)では、お客様から「センサ値をBLEアドバタイズ(ビーコン形式)として取得したい」というご相談やお仕事のご依頼が増えています。
なぜビーコン形式を採用したいのか?その理由は以下のとおりです。
- ビーコン形式であればアドバタイズパケットとしてデータ取得できるようになるため、1対N(1台の受信機に対して複数台のセンサデバイス)でのデータ取得が容易になる。
- 1対1でのBLE接続が不要になり、BLE接続後のデータ通信を省けるため、センサデバイス側の消費電力を抑え、バッテリーの長寿命化が期待できる。
「BLEビーコン」といえば、AppleのiBeaconやGoogleのEddystoneなどの代表的なビーコンフォーマットがありますが、技術的な制約から自由な形式でアドバタイズを発信することができず、案件の要件に適さないこともしばしばあります。
自社で16bit UUIDやCompany IDを取得すれば自由なビーコンフォーマットで通信することも可能ですが、3,000ドル(24年1月からは3,450ドル)要する16bit UUIDの取得費用や面倒な取得手続きを考えると、
「手軽にビーコン通信を試してみたい」
「軽く動きを確認してみたい」
程度の初期段階において、気軽に試せるとは言い難いのが実情です。
このような事情があるため、お仕事のご依頼をいただいた際にも、最終的にはお客様ご自身でUUIDを取得していただく前提で、試作段階では一時的にムセンコネクトのUUIDを貸与するケースがありました。
ムセンコネクトが16bit UUIDと独自ビーコンフォーマットを公開します

このような問題を解消するため、ムセンコネクトが取得した16bit UUIDを無料開放いたします。
ムセンコネクトがUUIDを正式に開放することで、どのメーカーでも自由にムセンコネクトのUUIDを利用できるようになり、BLEアドバタイズによるデータ送受信を気軽に試せるようになります。
また、ムセンコネクトが規定したビーコンフォーマット「オープンセンササービス」を公開いたします。ムセンコネクトがスタンダードなビーコンフォーマットを用意することで、案件ごとに都度ビーコンフォーマットを策定する必要がなくなり、結果、開発コストを抑えて手軽にビーコン通信を試せるようになります。
なぜ受信するのはWindowsアプリなのか?

実際にお仕事をご依頼いただいているお客様の「業務用アプリケーション」においては、スマホよりもWindowsパソコンでデータ取得できた方が何かと便利というご意見が多く、まずはWindowsでの取得方法を解説することにいたしました。
もし本企画や公開したWindowsアプリに反響があれば、今後iOS版やAndroid版受信アプリの開発・公開も検討したいと思います。
ダウンロード・権利
オープンセンサビーコンの仕様・関連資料は無償で公開・ダウンロードでき、規定の範囲で自由にご利用いただけます。
ダウンロード
- ビーコンフォーマット「オープンセンササービス」に関するドキュメント
- BLEビーコン(BLEモジュール)ソースコード
- Windowsデータ受信アプリ・ソースコード
- Androidデータ受信・解析ツール【2025/10/01追記】
権利
アプリやソースコードに関する権利、著作権等はムセンコネクトに帰属しますが、ムセンコネクトの許可なく自由にご利用いただけます。本企画に関するご質問、ご相談はムセンコネクトへお問い合わせください。
よくある質問(FAQ)
- BLEビーコンの作り方(自作)の流れは?
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「①発信ハードの設計→②センサ値をアドバタイズで発信→③受信機で読み取り」の3ステップです。発信側はBLEモジュール+センサ+ファームウェアで自作し、受信側は自作するか、USB受信アダプタなどの既製品で構築します。
- ビーコンの受信機は何を使えばよいですか?
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パソコンやRaspberry Piで受信するなら、USBに挿すだけの受信アダプタが手軽です。ムセンコネクトの『ビーコンドングル』は、受信ビーコンのBDアドレス・UUID・RSSIを仮想COMポートに1行ずつ出力し、iBeaconや各種BLEビーコン、Long Range(Coded PHY)に対応します。
- ビーコンのアプリは自作が必要ですか?
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発信・受信ともにアプリ(ファームウェア/ソフト)を自作できますが、受信の動作確認だけなら不要です。USB受信アダプタを使えば、受信データがそのままテキストで出力されるため、アプリ開発なしで内容を確認できます。
- ビーコン(センサ・BLE)の開発を相談できる会社は?
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ムセンコネクトはBLE無線化・ビーコン開発の専門会社です。発信・受信の設計、モジュール選定、Bluetooth/電波法認証の取得代行までを支援します。受信は認証取得済みの『ビーコンドングル』で、すぐに着手できます。
- iBeaconをパソコンで受信するには?
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USB受信アダプタを使うのが手軽です。ムセンコネクトの『ビーコンドングル』はWindows PCやRaspberry Pi(Linux)のUSBに挿すだけでiBeaconを受信でき、受信データを1行ずつ出力するため、アプリ開発なしで受信を確認できます。
- ムセンコネクトのオープンセンサビーコン(16bit UUID)とは?
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センサ値をBLEアドバタイズに載せて発信するための、ムセンコネクトが仕様を無償公開しているビーコンフォーマットです。特定メーカーに縛られず誰でも利用でき、『ビーコンドングル』でそのまま受信・データ確認ができます。
ムセンコネクトの取り組み

ムセンコネクトはBLE無線化の専門会社として、モジュール提供から受信アダプタ・受託開発・認証取得代行までを一貫して支援しています。
- BLEビーコンを気軽に試せる環境を提供し、BLEビーコンの普及に貢献したい。
- 手軽に使えるBLEビーコンフォーマットとして、ムセンコネクトの「オープンセンササービス」も多くのメーカー様に使っていただきたい。
- ゆくゆくは同ビーコンフォーマットのセンサビーコン(ハードウェア)も開発したい。
- 本企画を通じて、ムセンコネクトの存在を知ってもらいたい。
本企画がメーカーエンジニアのみなさんの一助になれば幸いです。
次回はBLEによるセンサデータ送信の仕組みや、ムセンコネクトが規定するビーコンフォーマット「オープンセンササービス」について解説します。

本連載で「作り方」を学びつつ、受信は最短で。
iBeaconも各種BLEビーコンも、オープンセンサビーコンも、『ビーコンドングル』ならパソコンやRaspberry PiのUSBに挿すだけで受信できます。Bluetooth認証はムセンコネクト取得済みで、お客様の認証取得は不要。まずは評価機の貸出でお試しいただけます。
▶ 評価機の貸出・技術相談はこちら製品の詳細を見る:iBeacon・各種BLEビーコン受信アダプタ『ビーコンドングル』
