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BLEビーコンのフォーマット比較|iBeacon・Eddystone・LINE Beacon・オープンセンサビーコン

こんにちは。ムセンコネクトCTOの三浦です。

「iBeaconにEddystone、LINE Beacon……名前はよく聞くけれど、結局どう違うの?」

BLEビーコンのフォーマットについて、そんなふうにモヤっとしたこと、ありませんか。

実はこれらはどれが優れているかではなく、それぞれ目的が違う、というのが答えです。この記事では、代表的な4つ「iBeacon(Apple)」「Eddystone(Google)」「LINE Beacon(LINEヤフー)」そして私たちムセンコネクトの「オープンセンサビーコン」を、「提供元・目的・仕様の公開性・受信に必要なもの・現状」という切り口で、できるだけわかりやすく整理していきます。優劣があるというものではなく、「自分の用途に合うのはどれか」を見極めるための整理と思って読んでください。

【この記事の要点】

先に結論からいきましょう。
BLEビーコンのフォーマットは、”目的別の使い分け”です。iBeaconは、Appleが定めた形式で、UUID・Major・Minorという識別子でビーコンを見分けます——近接や領域(エリア)の検知が得意です。

EddystoneはGoogleのオープン仕様で、URLやIDなど目的に応じた複数のパケットを配れるのが特徴。ただしここは要注意で、Googleが提供していたビーコン向けのクラウドや通知サービス自体は2018〜2021年に終了しています(仕様そのものはオープンソースとして今も公開が続いています)。

LINE Beaconは、LINE公式アカウントと連携した情報配信・販促が目的です。受信する側にLINEアプリと対象アカウントの”友だち追加”が必要になります。

そしてオープンセンサビーコンは、私たちムセンコネクトが、センサ値をBLEのアドバタイズに載せて配るために仕様を無償公開しているフォーマットです。ざっくり言うと、「特定のプラットフォームに縛られず、センサの値を配って受け取りたい」なら、これが候補になります。

目次

比較表

フォーマット提供元主な目的・用途搬送する主な情報仕様の公開性・利用条件受信に必要なもの現状のステータス
iBeaconApple近接・領域(リージョン)検知UUID+Major+Minor(識別子)Appleが仕様を規定・公開。値の意味は実装者が定義BLE受信に対応した機器・アプリApple公式に仕様・実装ガイドが公開されている
EddystoneGoogleURL・IDなどの配信(複数フレーム)URL/UID/TLM などオープン仕様(GitHubで公開)BLE受信に対応した機器・アプリGoogleのビーコン向けクラウド/通知サービスは終了(2018〜2021)。仕様はオープンソースとして公開継続
LINE Beacon
(LINE Simple Beacon)
LINEヤフーLINE公式アカウントと連携した情報配信・販促HWID(端末識別ID)端末仕様を公開(LINE Simple Beaconはオープン)。利用はLINEのエコシステム前提LINEアプリ+対象公式アカウントの友だち追加+LINE Beacon設定ONLINEヤフーが提供継続
オープンセンサビーコンムセンコネクトセンサ値をBLEアドバタイズで配信センサ値(温度・湿度等さまざまなセンサに対応)+識別子仕様を無償公開。特定プラットフォーム非依存BLE受信環境(専用アプリ・サーバー不要/『ビーコンドングル』で受信可)公開・提供継続
各ビーコンフォーマットの比較表

各フォーマットは目的が異なります。上の表は優劣ではなく用途適合の比較です。
仕様・提供状況は変わる可能性があるため、最新は各社公式情報をご確認ください(確認日:2026年7月)。

各フォーマットの特徴

iBeacon(Apple)

まずはiBeaconから。これはAppleが定めたBLEビーコンの形式で、UUID・Major・Minorという3つの識別子で「どのビーコンか」「どのエリアのものか」を表します。値の意味は、使う人が自由に決められます。用途としては近接検知や領域(リージョン)判定が中心で、仕様や実装ガイドはApple公式に公開されています。

iBeaconはUUID・Major・Minorの識別子をアドバタイズで発信し、受信側で近接・エリアを判定する仕組みの図

Eddystone(Google)

次はEddystone。Googleが公開したオープンなビーコン仕様で、URLやID(UID)、端末の状態(TLM)など、複数の「フレーム」を配れるのが持ち味です。ここでひとつ、混同しやすいポイントを整理しておきます。かつてGoogleが提供していたビーコン向けのクラウドや通知(Nearbyなど)は、2018〜2021年に終了しました。ただ、Eddystoneという”仕様そのもの”はオープンソースとしてGitHubで公開が続いていて、BLEビーコンとしては引き続き利用できます。「サービスは終了したけれど、仕様は健在」という状況です。

EddystoneはURL/UID/TLMの複数フレームを発信するオープン仕様。Googleの通知サービスは2018〜2021年に終了、仕様は健在

LINE Beacon(LINEヤフー)

3つ目はLINE Beacon。LINE公式アカウントと連携して、ビーコンの近くにいる人へLINE経由で情報を届ける仕組みです。ここが他とはっきり違うところで、受信する側はLINEアプリを使い、対象の公式アカウントを”友だち追加”し、さらにLINE Beaconの利用設定をオンにしている必要があります。開発者向けには「LINE Simple Beacon」という端末仕様が公開されていて、Raspberry Piをビーコンにすることもできます。LINEのエコシステムの中で販促をしたい、という用途に向いた規格ですね。

LINE Beaconの受信にはLINEアプリ・対象公式アカウントの友だち追加・Beacon設定ONの3条件が必要

オープンセンサビーコン(ムセンコネクト)

最後は、私たちのオープンセンサビーコンです。これは、さまざまなセンサの値をBLEのアドバタイズ(ブロードキャスト)に載せて送信することを主目的に、ムセンコネクトが仕様を無償公開しているフォーマットです。接続を確立せずに一方向へ配信するので、複数の受信機で同時に受け取れて、特定のプラットフォームやアプリにも縛られません。受信は一般的なBLE受信環境で行えます。手前味噌になりますが、弊社の『ビーコンドングル』を使えば、USBに挿すだけで受信データが1行ずつ出てくるので、まず試すのに便利です。

オープンセンサビーコンはセンサ値をBLEアドバタイズで一斉配信し、複数の受信機が同時取得する仕組み

どれを選ぶべきか?(用途別)

用途別のBLEビーコンフォーマット選び方フロー(近接=iBeacon/URL配信=Eddystone/LINE連携=LINE Beacon/センサ値=オープンセンサビーコン)

では、結局どれを選べばいいのか。用途で整理すると、すっきりします。

  • 近接やエリアを「見分けたい」(来店検知・エリア判定)なら → iBeaconが基本形です。
  • URL配信など複数タイプのフレームを使いたいなら → Eddystone(オープン仕様)。ただしGoogleのクラウド/通知サービスは終了済みなので、受信や活用する仕組みは自前で構成する必要があります。
  • LINE公式アカウントの友だちに、LINE経由で届けたいなら → LINE Beacon。
  • センサの値を、特定のプラットフォームに縛られず配って受け取りたいなら → オープンセンサビーコン。仕様は無償公開、無償で利用できます。受信は『ビーコンドングル』で手早く組めます。

よくある質問(FAQ)

BLEビーコンのフォーマットにはどんな種類がありますか?

代表的なものにiBeacon(Apple)、Eddystone(Google)、LINE Beacon(LINEヤフー)、オープンセンサビーコン(ムセンコネクト)などがあります。それぞれ目的が異なり、近接検知・URL配信・LINE連携販促・センサ値配信など用途で使い分けます。

iBeaconとEddystoneの違いは何ですか?

iBeaconはAppleが定めた形式で、UUID・Major・Minorという識別子による近接・領域検知が主目的です。EddystoneはGoogleのオープン仕様で、URL・ID・端末状態など複数のフレームを配信できます。なお、Googleのビーコン向けクラウド/通知サービスは2018〜2021年に終了しましたが、Eddystoneの仕様自体はオープンソースとして公開が続いています。

Eddystoneは終了したのですか?

終了したのはGoogleが提供していたビーコン向けのクラウド/通知サービス(Nearby等)で、2018〜2021年に段階的に停止しました。Eddystoneのフォーマット仕様自体はオープンソースとしてGitHubで公開が続いており、BLEビーコンとしては引き続き利用できます。

LINE Beaconを受信するには何が必要ですか?

受信側はLINEアプリを使い、対象のLINE公式アカウントを友だち追加し、LINE Beaconの利用設定をONにしている必要があります。LINE公式アカウントと連携した情報配信・販促用のビーコン規格です。

オープンセンサビーコンとは何ですか?他フォーマットとどう違いますか?

さまざまなセンサ値をBLEのアドバタイズで配信することを主目的に、ムセンコネクトが仕様を無償公開しているフォーマットです。近接ID配信が中心のiBeacon、URL配信が中心のEddystone、LINE連携が前提のLINE Beaconに対し、「特定プラットフォームに依存せずセンサ値を配信・受信する」点が特徴です。受信は『ビーコンドングル』で手早く行えます。

これらのビーコンをパソコンやRaspberry Piで受信できますか?

できます。BLEのアドバタイズを受信できる環境があれば読み取れます。ムセンコネクトの『ビーコンドングル』は、パソコンやRaspberry PiのUSBに挿すだけで、iBeaconや各種BLEビーコン、オープンセンサビーコンの受信データを1行ずつ出力します。

BLEビーコンをビーコンドングルでPC・Raspberry Piに受信し、データを1行ずつ表示する全体像

どのビーコンも、まずは”受信して確かめる”のが近道です。

弊社の『ビーコンドングル』は、パソコンやRaspberry PiのUSBに挿すだけで、iBeaconや各種BLEビーコン、オープンセンサビーコンを受信して、データを1行ずつ表示します。Bluetooth認証は弊社で取得済みなので、お客様側での認証取得は不要です。評価機の貸出もしていますので、気軽にお試しください。

▶ 評価機の貸出・技術相談はこちら ▶ 『ビーコンドングル』製品ページを見る

iBeaconおよびAppleはApple Inc.の商標です。
EddystoneおよびGoogleはGoogle LLCの商標です。
LINEはLINEヤフー株式会社(関連会社を含む)の商標です。
Raspberry PiはRaspberry Pi Ltd.の商標です。
Bluetooth®はBluetooth SIG, Inc.の登録商標です。
その他の会社名・製品名は各社の商標または登録商標です。本文中では™、®等の表示を省略している場合があります。

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