【実例紹介】Bluetooth SIGの新しい会員クラス『Contributing Adopter』に入会してみた!

こんにちは。ムセンコネクトの石母田です。
本日は【Bluetooth SIGの新しい会員クラスContributing Adopter】について解説していきます。
Bluetooth機器の開発や販売をしている皆さんは、SIGの会員といえば「無料のAdopter」か「有料のAssociate」の2択だと思っていませんか?実は、2026年1月からその中間に位置する新しい会員クラス「Contributing Adopter」が登場しました。
新設されたばかりなので、「初めて聞いた情報だ」「自分たちに関係あるの?」という方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、まだ情報の少ないこの新制度について、弊社が実際に「Adopter」から「Contributing Adopter」へアップグレード手続きを行ってみた実体験をもとに、紹介していこうと思います。
年間のBluetooth認証に発生するコストをなるべく抑えたいと思っている人たちにとって、少しでも有意義な情報を提供できれば幸いです。ぜひ最後までチェックしてみてください。
新しく仲間入りした、Bluetooth SIGの会員クラス『Contributing Adoper』とは?
立ち位置は「Adopter」と「Associate」の中間

今回新しく仲間入りしたContributing Adopterを一言で表すと、無料会員(Adopter)と有料会員(Associate)の『いいとこ取り』を目指した中間に位置する会員クラスといえます。
従来の会員制度でBluetoothの仕様策定に関わったり、製品登録料の割引を受けたりするには、年会費が発生するAssociateになる必要がありました。
「Contributing Adoper」もAssociate同様に年会費は発生するものの、Associate会員よりも安価な価格でWorking Groupへの参加やProduct Qualification Feeの割引が受けられるようになります。
会員コストを抑えて「Working Groupへの参加」と「実質的な製品登録料のコスト削減」の両方を享受できるようになったのが、新会員クラスの特徴です。
年会費とProduct Qualification Feeの割引特典について
| Adopter | Contributing Adopter | Associate | |
|---|---|---|---|
| 年会費 | $0 | Small:$3,500 Large: $16,500 | Small:$11,250 Large: $52,500 |
| Product Qualification Fee | 割引なし | 年に一度のみ33%オフ | 回数制限なく50%オフ |
| Working Groupへの参加 | ○ | ○ | |
| Working Groupでの主導権 | ○ |
「Contributing Adopter」は、年会費制の会員です。 企業の年間売上高によって会費は異なりますが、年間売上が1億米ドル未満の企業の場合、年間3,500米ドル、年間売り上げが1億ドル以上の企業の場合は、年間16,500ドルと設定されています。
この会員クラスの大きなメリットと言えるのが、「Product Qualification Feeの割引特典」です。Adopterで購入すると12,000ドルかかるProduct Qualification Feeが、Product Qualification Fee12,000ドルが33%オフにて購入できるようになります。
※但し、年に1回までしか適用されないため注意が必要です。
Bluetooth SIG Working Groupへの参加権が得られる

もう一つの特徴は、その名の通り「Contributing(貢献する)」権利が得られるということです。
従来の無料会員(Adopter)は、完成されたBluetoothの仕様を利用して製品を作ることはできましたが、Bluetoothの技術仕様そのものを作る過程(Working Group)に参加することはできませんでした。
「Contributing Adopter」になることで、Working Groupへの参加が可能になり、自社の意見を未来のBluetooth技術に反映することができる可能性が広がります。
『Bluetoothの製品登録を行うだけではなく、一歩踏み込んでBluetooth技術の発展に貢献したい、しかしAssociate会員ほどの大規模な投資は難しい』という企業にとって最適なポジションとして設計されています。
実際にアップグレードを体験してみた!
ここからは、ムセンコネクトが実際に「Adopter」から「Contributing Adopter」へのアップグレード手続きを行った際の体験談をお伝えします。実際に体験をしてみて分かった注意点がいくつかありましたので、これからアップグレードを検討される方々の参考になれば幸いです。
1.【超重要】手続きは「Primary Account」から

まず、手続きを始める前に必ず確認していただきたいのが、ログインするアカウントの権限です。
Bluetooth SIGの登録情報の管理や会員レベルの変更は、会社の「Primary Account(主管理者アカウント)」からでないと実行できない仕組みになっています。
一般のメンバーアカウントではアップグレードのメニュー自体が表示されない、あるいは操作権限がないため、「あれ、どこから変更するの?」と迷ってしまう原因になります。あらかじめ自社のPrimary Accountが誰なのかを確認し、そのアカウントでログインして進めるようにしましょう。
2.決済直後に発生した「予期せぬエラー」

手続き自体はBluetooth SIGのアカウントにアクセスを行い、比較的スムーズに完了することができました。年会費を支払い、いよいよ『Product Qualification Feeの割引特典』を使おうとしたのですが・・・ここで一つトラブルが発生しました。
通常、Product Qualification Feeを支払うと「Receipt Number」が発行され、Bluetooth認証の製品登録ができるようになるはずなのですが、なぜかエラー表示が出てしまい、すぐには使えなかったのです。
3.トラブル時の対応:SIG担当者への問い合わせ

「支払いは済んでいるはずなのに、なぜ?」と焦りましたが、すぐにBluetooth SIGのサポート担当者へ問い合わせを行いました。結果として、システム側の反映に何らかの問題があったようで、SIG側で修正対応をしてもらうことで無事に解決し、割引特典を利用することができました。
新設されたばかりの制度ということもあり、こうしたシステム上の不具合が起こる可能性があるようです。もし同じような状況になった方は、無理に何度も操作せず、速やかにBluetooth SIGへの問い合わせ、もしくは弊社のような認証サポート会社へご相談頂くことをおすすめいたします。
まとめ
本日はBluetooth SIGの新しい会員クラス「Contributing Adopter」について解説しました。
正直なところ、Bluetooth認証のコストは依然として高額です。年々Bluetooth認証取得にかかる費用も上がってきています。今回ご紹介した新会員制度が皆さんのBluetooth製品開発、販売を行う際のコストダウン方法として、一つの選択肢となれば幸いです。
「自社にとって本当にこのクラスが最適なの?」「手続きでエラーが出ないか不安…」という方は、ぜひ一度ムセンコネクトまでご相談ください。
