Silicon Labs BLEモジュールのLong Range化手順②【サンプルプロジェクトのLong Range化】
![](https://www.musen-connect.co.jp/2022/wp-content/uploads/2022/06/silicon-labs-eva1.jpg)
こんにちは、ムセンコネクトCMOの清水です。(プロフィール紹介はこちら)
連載企画「シリコンラボ(Silicon Labs)製BLE開発キットBGM220x Wireless Gecko Module Start Kitを使ってみました」の第5回目です(企画の趣旨や概要説明はこちらの記事をご覧ください)。
今回は「サンプルプロジェクトのLong Range化」です。
サンプルプロジェクトのLong Range化
サンプルプロジェクトのLong Range化において変更の対象となるソースファイルは、SimplicityパースペクティブのProject Explorer View内にある「app.cファイル」です。
![](https://www.musen-connect.co.jp/2022/wp-content/uploads/2022/07/1_image_app_c-1200x675.png)
以下、Long Range化に必要なapp.cファイルのコード変更部分について説明します。
Coded PHYの設定
サンプルプロジェクトでは、初期設定としてデフォルト値の1M PHYを使用しています。Coded PHYを設定するために、明示的にPHYの設定を行うAPI「sl_bt_advertising_set_phy()」を追加します。
![](https://www.musen-connect.co.jp/2022/wp-content/uploads/2022/07/code-1-1200x366.png)
拡張Advertisingの開始
Advertisingを開始するためのAPI「sl_bt_advertiser_start()」の第3パラメータのconnect(接続モード)をレガシーAdvertisingから拡張Advertisingに変更するため、以下のようにsl_bt_advertiser_connectable_non_scannableに置き換えます(Coded PHYでは拡張Advertisingを使用)。
![](https://www.musen-connect.co.jp/2022/wp-content/uploads/2022/07/code-2-1200x708.png)
Long Range化に対応するためのコード変更は以上の2点です。
自Bluetoothアドレスの出力
使用するBLEモジュールのBluetoothアドレスをLogとしてターミナルに出力するため、以下のコードを追加します。
![](https://www.musen-connect.co.jp/2022/wp-content/uploads/2022/07/code-3-1200x420.png)
サンプルプロジェクトのビルド&書込み
”Build(hammer)” ボタンをクリックし、サンプルプロジェクトをビルドします。
![](https://www.musen-connect.co.jp/2022/wp-content/uploads/2022/07/1_image_build-2-1200x675.png)
ビルドが成功したら、”Debug(bug)”ボタンをクリックし、サンプルプロジェクトを評価ボードのBLEモジュールにロードします。